CSR

太陽工業株式会社インタビュー!~SDGsで諏訪を元気に!~

「太陽工業株式会社」様(以下敬称略)は、SDGsの視点を通して積極的に地域貢献活動に取り組む企業として、地元はもとより日本国内でも有名な精密加工部品メーカーです。では、その活動の根底にはどのような“想い”があるのでしょうか?
今回も引き続き、経営企画部長の林道明氏にお話を伺います。

地方都市の深刻な課題

太陽工業株式会社が目指すのは「企業発信型の地域課題解決」です。このブログを読んでくださっている皆さんは、長野県の地域課題と聞くと何を思い浮かべますか?

長野県を始め、地方都市が抱える共通の課題が「少子高齢化」です。中でも、地域で育った若者が進学や就職を機に都会に移住し、生涯を通じて地元に戻ってこない「若者の減少」が深刻化しています。

実は、これは地方都市で事業を展開する企業にとって無関係な話ではありません。長野県は全国でも精密機械工業が多い地域で、技術力もトップクラスです。でも引き継ぐ若者がいなくなってしまったら、その技術そのものが失われてしまいかねないのです。

こちらの精密部品が使われている物の中には、世界中に流通している有名な製品もあります。ただ、製造業の魅力と楽しさを若いうちに知る機会はなかなかないのが現状です。

地域の魅力を知ろう

林氏は「地元で働きたい」という想いを若者に持ってもらえるよう、モノづくりの楽しさを伝える活動も行っています。

自治体や商工会議所と協力しながら、“地元企業の魅力”や“働く楽しさ”を地元の小中学校や県内外の高校・短大の授業で伝えることで、若者も地域も地元企業も元気になるような存在になることを目指しています。

また、地元NPOと協力して行った『子ども食堂』もSDGsの学びを通して始まったイベントです。
「子ども食堂を開催するための場所がない」という声を受け社員食堂を開放して行われたこのイベントには、従業員家族や地域住民、若者など大勢が参加し、大盛況のうちに終わりました。

太陽工業の社員であることの誇り

太陽工業株式会社の活動はメディアにも大きく取り上げられ、地域にたくさんのファンを作りましたが、何よりも大きな変化は社内で起きました。

SDGsの活動を通して社会課題を知り、アイデアコンテストなどで貢献の道を探る中で、従業員が自らの仕事に誇りを持ち日常業務の中でも積極的に行動するようになったそうです。

従業員から湧き出るアイデアは留まるところを知らず、今では調整役の林氏の時間がいくらあっても追いつかないほど!
従業員の皆さんの活躍は、これからも地域内外のステークホルダーを巻き込んで大きく広がっていくのでしょう。

次回はいよいよ、太陽工業株式会社のSDGs経営の秘密についてお伝えします。


次回に続く(SDGs推進室 都筑)