冬になると毎年流行するノロウイルス。
ご存知だと思いますがこのウイルスは非常に感染力が強く、一度広がると家庭や学校、職場での集団感染につながりやすい厄介な存在です。ノロウイルスの発生件数は季節による変動が大きく、特に冬季に増加する傾向があります。国立感染症研究所のデータによると、毎年11月から3月にかけて感染報告が急増し、年末年始がピークになることが多いです。2023年~2024年シーズンの初期では、過去シーズンと比較して感染数が横ばいもしくはやや上昇していることが確認されています。
ノロウイルスの特徴
感染力が非常に強い
ごくわずかな量のウイルスでも感染するため、接触・飛沫・食品を介した感染が広がりやすいです。
症状の出現が急速
感染から24~48時間で、嘔吐・下痢・腹痛などの急性胃腸炎の症状が現れます。軽度の発熱も見られることがあります。
治療法は対症療法のみ
現在のところ、ノロウイルスに対する特効薬はありません。水分補給や休養が主な対処法です。
ノロウイルスの主な感染経路
食品からの感染
特にカキなどの生の二枚貝はウイルスに汚染されやすい食品です。十分な加熱が必要です。
接触感染
感染者の嘔吐物や排泄物に触れた手で、口や鼻に触れることで感染します。
飛沫感染
嘔吐物が飛び散り、空気中のウイルスを吸い込むことで感染が拡大する場合もあります。
ノロウイルスの予防法
手洗いを徹底する
トイレの後や食事の前に、石鹸と流水で30秒以上洗うことが大切です。指先や爪の間、手首までしっかり洗いましょう。
食品の加熱調理
二枚貝などの食品は85~90℃で1分以上加熱するとウイルスが死滅します。生食は避けましょう。
環境の消毒
感染者の嘔吐物や排泄物に触れた場所は、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)で消毒します。
アルコールだけでは不十分なことがあるので注意が必要です。
紫外線を使ったノロウイルス対策
紫外線(UV-C)を使った除菌方法が注目されています。
紫外線は、ウイルスや細菌のDNAやRNAを破壊し、感染力を無くす効果があり、紫外線除菌のメリットを紹介します。
薬剤を使わない
次亜塩素酸ナトリウムのような薬剤を使用しなくても、効果的にウイルスを不活性化します。
即効性がある
紫外線を数秒から数分間当てるだけで、ウイルスの感染力を低減できます。
空間や物品の除菌に有効
空気中の浮遊ウイルスや、手に触れるドアノブ・スイッチなどを手軽に除菌できます。
紫外線除菌器の使い方のポイント
UV-Cライトを使う製品を選びましょう。ただし、直接人に当てないことが大切です。
紫外線は皮膚や目に悪影響を与えることがあるため、安全ガイドラインに従いましょう。
ノロウイルスの感染予防には、手洗い・食品の加熱・環境の消毒が欠かせません。そして、新しい対策として紫外線除菌も取り入れることで、より効果的な感染防止が期待できます。特に、ドアノブやスマホなど頻繁に触るものに紫外線除菌器を使うと安心です。
手洗いと紫外線除菌の二重対策でノロウイルスの感染を予防しましょう!